バーゼル銀行監督委員会はこのほど、中国および世界の資本監督管理を対象としたバーゼルIIIモニタリングリポートを発表し、中国銀行業の資本監督管理制度に対して積極的な評価を与えた。バーゼルIIIの実施状況に関する総合評価の結果は「準拠(Compliant)」で、資本監督管理枠組みの14項目のうち12項目が「準拠」となり、残る2項目は「概ね準拠(Largely Compliant)」となった。人民日報が伝えた。
バーゼル合意(BIS自己資本比率規制)とは、銀行の自己資本比率(オンバランスおよびオフバランス)を加重平均で算出し、そのリスクを判断するための国際統一基準。
世界的な金融危機の勃発後、国際社会は銀行の監督管理を高く重視するようになり、バーゼル委員会はバーゼルIIIを打ち出した。これは、国際社会が金融危機に対応し、金融の監督管理を強化する上で重要な措置となる。バーゼル委員会は2012年より、米国、EU、日本、シンガポール、スイス、中国に対し、バーゼルIIIの実施状況に関する評価を行ってきた。
「人民網日本語版」2013年10月12日