トヨタ自動車の専務取締役、トヨタ自動車研究開発センター(中国)有限公司総経理の山科忠氏は、「当社は一部のハイブリッド技術の中国国産化を実現し、2015年に中国国産車種への搭載を目指す」と表明した。科技日報が伝えた。
トヨタは現在、中国に3カ所の研究開発センターを構えている。11月に江蘇省常熟市で竣工予定のトヨタ自動車研究開発センターは、トヨタにとって中国初の非合弁独立研究開発センターで、広汽トヨタ研究開発センターと一汽トヨタ研究開発センターは主に完成車の開発を担当する。常熟市の研究開発センターは主に省エネ・新エネルギー車用部品の国産化研究開発を担当する。その他にも今後は国内市場向けとして、一汽トヨタと広汽トヨタ(いずれもトヨタの合弁会社)にパワートレインなどの技術支援を提供する。
トヨタは今年の上海モーターショーで、中国市場専用のハイブリッドコンセプトカー「雲動双◆」を発表した。同コンセプトカーのアップグレードは、トヨタが中国現地で開発するハイブリッドパワートレインを、今後より多くの車種に搭載することを示している。トヨタのハイブリッド技術に使用されるモーター、電池、トランスミッション、インバータは中国国産化される見通しで、そのうち電池の国産化が早く実現される可能性がある。トヨタが中国で販売しているハイブリッド車にはプリウスとカムリがあり、2015年にハイブリッド技術の国産化実現後に、同2車種に搭載されることになる。(編集YF)
◆は敬かんむりに手
「人民網日本語版」2013年10月21日