中国人民銀行とシンガポール金融管理局が22日発表した公告で、人民元適格海外機関投資家(RQFII)制度の試行範囲がシンガポールまで拡大し、シンガポールが500億元(約82億米ドル)の投資枠を与えられたことが明らかになった。
今後、シンガポールに拠点を置くRQFIIの資格を有する機関投資家は人民元による中国の株式や債券への投資が可能になる。中国とシンガポールはまた、両国間金融協力強化の一環として、銀行間為替市場で人民元とシンガポールドルとの直接取引を開始する。中国側はさらに蘇州工業園と天津生態城でのクロスボーダー人民元業務をめぐるシンガポール側との協力展開を支援するとしている。
「中国証券報」より 2013年10月23日