交換による協力
新たな経済成長源を模索
中国とASEANの提携は長い歴史を持つ。ASEANは中国と友好的な隣国関係を持ち、また中国の多層的・各地域の経済一体化戦略における、香港・澳門(マカオ)・台湾に次ぐ重要なパートナーとなっている。
習主席はAPEC首脳会議に、李総理は東アジアサミットに出席した際に、ASEAN諸国と一連の高速鉄道産業協力に関する合意書を締結した。習主席は10月2日にインドネシアの大統領と、200億ドルの投資協力合意書を締結した。これにはジャカルタの30キロのモノレールの建設(総額15億ドル)が含まれる。習主席は10月4日にマレーシアの首相と、2017年までに二国間貿易額を1600億ドルにする目標を設定し、中国企業に対してマレーシア北部の発展およびクアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道の建設に参与するよう促した。高速鉄道の輸出は喜ばしい勢いを示しており、中国とASEANの「相互接続」のカギになる。
商務部が発表した今年1−9月の中国対外貿易状況のうち、ASEANと中国の貿易額は11.6%増となり、持続的な増加の勢いを示した。今回の中国・タイの鉄道建設と農産物の交換による協力は、中国とASEANの共同発展の新たな形式となった。
専門家は、「今後10年間で中国が輸出・建設するこれらの高速鉄道は、東南アジアで重要な役割を発揮する」と指摘した。これらの高速鉄道はASEAN諸国の交通運輸業の発展、農産物の輸出を促すほか、中国とASEAN諸国を緊密に結びつけ、新たな貿易協力の原動力を模索することができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月23日