明治は中国大陸部からの撤退を発表した初の海外有名粉ミルクメーカーとなったが、これは中国産粉ミルクの「春の到来」を意味するものだろうか。
今年以来、外国産粉ミルクの経営環境に、負の変化が生じている。Dumex、ミード・ジョンソン、ワイスなどのブランドは中国国家発展改革委員会の独占禁止調査を受け、一部製品の値下げを宣言した。NZ乳業最大手・フォンテラのボツリヌス菌汚染問題により、外国ブランドが影響を受け、販売量が軒並みダウンした。
武漢現地スーパーの調達業者によると、フォンテラの事件発生後、貝因美(Beingmate)や伊利などの国産粉ミルクが販促を拡大し、販売量が一時期約15%増となった。しかし現在は販売が落ち着いており、依然として外国ブランドの「覇者」としての地位を揺るがしていない。武漢市の大型スーパーにおいて、外国産粉ミルクは65%のシェアを占めているという。