「ここの果物は甘く、歯ごたえがあり、家で食べるものよりずっとおいしい」。山東省沂源県の燕崖鎮にある杏花狩り園で、ある児童はリンゴをかじりながらこう話した。母親によると、家にもリンゴがあり、子どもはいつも食べきれないが、ここでは自分で狩り、すでに2個食べたという。
秋が深まる10月は収穫の時期であり、リンゴも成熟し、燕崖鎮の果物農家は果物狩り農園の経営にいそしんでいる。現在はリンゴだけでなく、空地にはかぼちゃ、インゲン、ナス、白菜、大根など様々な野菜が植えられており、ここは市内では見ることができない農業の教室のような場所である。多くの人が子どもを連れて訪れ、リンゴ狩りだけでなく、果樹園を回り、各種の果物と野菜の成長過程を子どもに教える。中には、農業従事者自らが植物の成長の全過程を説明するところもあり、このような生きた授業は子どもたちを夢中にさせる。収穫の旅を通し、観光客は普段できない農村生活を体験するだけでなく、実際の農業の知識を学ぶこともできる。
燕崖鎮の観光事務局は7カ所の農園をモデル地点とし、果物農家のグレードアップ、改造、果樹園の修繕、道路の拡張、作物の増加を支援し、リンゴ狩りを全面的な文化観光事業にするように努めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月5日