11日の中国債券市場では、債券直物と国債先物が投資家の投売りに遭い、そろって暴落した。銀行間市場の10年物固定金利国債の利回りが4.40%に上昇し、約5年ぶりの高水準となった。国債先物の主要品種の価格は92元の大台を割り込み、91.73元で引けた。
経済ファンダメンタルズ面で、新たなマイナス材料が増えたわけでもなく、いくつかの機関は政策面の先行き不透明感を背景に、相場が下振れし、証券会社やファンドによる損切り売りが市場の下落を加速させたと指摘する。
中国国際金融有限公司(中金公司)などの機関は、現在の投資家の自信が乏しい状況下、短期的には債券市場の利回りがさらに上昇する可能性もあるとしている。
「中国証券報」より 2013年11月12日