数カ月連続で好調が続いた後、中国不動産市場の景気後退傾向が浮き彫りになった。国家統計局が9日発表したデータによると、1―10月の全国の不動産投資、販売、着工面積、土地購入面積などの指標の伸びが軒並み鈍化し、全国不動産業開発景気指数である「国房景気指数」は3カ月連続で低下した。11日付中国証券報が伝えた。
アナリストは、「年末にかけてのオフシーズンの到来に伴い、不動産関連の経済活動が低調になることを加え、重点都市の不動産価格の高騰で消費者の購入意欲が低下していることを受け、不動産市場の景気後退傾向が続く可能性がある。また、政府の不動産市場規制政策の先行き見通しが不透明になっていることも、市場の様子見ムードを強める要因である」と指摘する。
「中国証券報」より2013年11月11日