今年の11月11日(独身の日)の激安セールにより、中国の熱狂的なEC産業に注目が集まっている。中国最大のEC事業者であるアリババ・グループのB2Bサイト「タオバオ」は、昨年の独身の日に191億元の売上を記録し、世界を驚愕させた。今年の売上高は、300億元に達すると予想されている。米メディアは、中国の独身の日の売上が、米国の2大ネット通販の日を上回ったと感嘆をもらした。EC事業の推進を受け、中国は2015年に世界最大の小売市場に成長する見通しだ。
ブルームバーグは、「中国のネット通販サイトは、独身の日に破格的な販促手段を講じている。タオバオは2009年より毎年11月11日の独身の日を、ネット通販の日として指定しており、かつ最大9割引きの激安セールにより、中国人ネットユーザーから好評を博している。タオバオは、11日に約2万店の約3万点の商品の半額セールを実施すると宣言した」と伝えた。
アリババ・グループの馬雲(ジャック・マー)会長は10月末、今年の独身の日に、同社のB2Cサイト「天猫(Tmall)」とタオバオの総売上高が300億元を突破すると予想した。この数値は昨年記録した191億元という売上を大幅に上回り、小売大手ウォルマートの昨年の中国における売上の約半額に相当する。