5年が過ぎ、独身の日は世界最大のネット通販の日となった。この日にネット通販を利用する中国のネットユーザー数は、ブラジルの全人口を上回ると予想されている。10日付韓国紙「アジア経済」は、「中国のネット通販の日の売上高は、米国の感謝祭(サンクスギビングデー)を全面的に上回る。タオバオの統計データによると、昨年の11月11日の売上高は31億ドルに達したが、これは米国の2大ネット通販の日、つまり感謝祭翌日の金曜日(ブラックフライデー)と感謝祭後の月曜日(サイバーマンデー)の売上を上回る。米インターネット情報会社comScoreのデータによると、2012年のサイバーマンデーの売上高は15億ドル、ブラックフライデーは13億ドルとなった」と報じた。
会計事務所PwCは9月、中国はEC事業により早ければ2015年に米国を抜き、世界最大の小売市場に成長すると予想した。中国のネット通販の規模は2015年に5400億ドルに達するが、米国は3450億ドルに留まる見通しだ。中国のネット通販市場の成長率は、2009年以降に毎年70%に達しているが、米国は13%のみだ。
独身の日の激安セールが白熱化するに伴い、一部の問題が露呈している。中国のEC事業が直面している最大の課題は、宅配能力だ。物流事業者は10倍以上の業務量に備え、スタッフを30%追加し宅配ペースを加速しようとしている。アリババに物流サービスを提供する上海申通快逓は、「当社は独身の日に対応するため、既存の15万人の宅配員のほかに4万5000人のアルバイターを追加した」と表明した。中国最大の民間宅配会社の順豊エクスプレスは先月末、輸送力を強化するためボーイング757輸送機を調達した。天猫は、宅配各社が100機の輸送機をレンタルしたと発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月11日