中国経済は今、新たな発展の段階と周期に突入している。構造的な矛盾と周期性に起因する問題が重なり、外的要因が経済に与える影響が増大したことを受け、中国はマクロ経済の管理方針のイノベーションを迫られており、経済成長を持続させる牽引力を育てる必要がある。15日付中国証券報が伝えた。
一般的に言えば、経済成長には2種類のメカニズムが働いている。ミクロ面の供給拡大による成長メカニズムとマクロ面の需要拡大による成長メカニズムである。2008年に世界金融危機が発生して以降、世界経済は回復力に乏しく、経済成長が趨勢成長率を下回る現象が常態化し、各国政府は一様に、需要拡大によって経済を後押しする方針を掲げている。
現在の中国の経済成長のボトルネックとなっているのは需要ではなく供給である。すなわち、人口ボーナスの減少、生産要素コストの上昇、全要素生産性の伸び停滞による問題が妨げとなっている。人口ボーナスという優位性が徐々に薄れていく中、今後5年間、低コストによってもたらされる高い収益率というメリットも徐々になくなる可能性がある。労働力コストと資源価格の調整により、低コストというメリットを生かした量的拡大によって経済成長を牽引するやり方はすでに持続不可能である。