中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で審議・採択された「改革の全面的深化における若干の重大な問題に関する中共中央の決定」(「決定」)の全文が15日、発表された。
「決定」では、合理的で秩序ある所得分配の局面を形成することが打ち出された。労働所得の保護を重視し、労働報酬の増大と労働生産率の向上を同時に実現し、労働報酬の第一次分配における比重を高める。賃金の決定と正常な上昇の仕組みを整備し、最低賃金と賃金支給の保障制度を改善し、企業における賃金の集団協議制度を改善する。機関・事業機関の賃金と手当・補助の制度を改革し、困難な辺境地区における手当増額の仕組みを改善する。資本・知識・技術・管理などの要素市場によって報酬が決定される仕組みを整備する。投資やリースサービスなどのルートを拡大し、上場企業における投資家へのリターンの仕組みを改善し、投資家とりわけ中小投資家の合法的な権益を保護し、住民の財産収入を多くのルートを通じて増加させる。
「決定」では、税収・社会保障・移転支払いを主要な手段とした再分配調節の仕組みを改善し、税収による調節の強度を高めることが打ち出された。公共資源の譲渡収益の合理的な共有の仕組みを設立する。慈善寄付に伴う税減免制度を改善し、慈善事業が貧困支援に積極的な作用を果たすことを支える。
「決定」では、所得分配の秩序を規範化し、所得分配調整のための体制・仕組みと政策体系を改善し、個人の収入・財産情報システムを構築し、合法的な収入を保護し、高すぎる収入を調節し、隠れた収入の整理と規範化を進め、違法な収入を取り締まり、低所得者の収入を増加させ、中等所得者の比重を拡大し、都市・農村間や地域間、業種間の所得分配の格差縮小に努め、ラグビーボール型の分配局面を形成していくことが打ち出された。(編集MA)
「人民網日本語版」2013年11月16日