この初冬、中国がまた世界の注目を集めている。中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で12日、中国改革の全面的な深化に関する重要な配置が行われた後、中国の新たな改革が世界にとって何を意味するのか多くの国で議論となっている。
「中国の多くの変化はいずれも内部的なものだが、中国はその巨大さから、たとえ内部改革であっても全世界に影響を及ぼす」と米紙コントラ・コスタ・タイムズは論じた。
中国の新たな改革が世界と関係している一端がここからうかがえる。
◇新たな改革、新たなチャンス
今回の会議で展望される改革の方向は、中国経済の成長の潜在力を解き放ち、中国経済の発展をより質を重視した「第2段階」に進めるのに重大かつ深遠な意義がある。
ロシア科学院極東研究所副所長で中国問題専門家のアンドレイ・オストロフスキー氏は、第18期三中全会で提示された改革案が世界経済に大きな影響を与えるとし、「中国は世界の経済成長の牽引役で、中国の輸出入の注文が世界経済の発展に影響する」と語る。
米シンクタンク・ブルッキングス研究所の李成研究員は、中国の改革措置は中国の中所得者の投資と消費を促すとの見方を示し、「世界経済は中国経済の構造転換と高度化版の経済改革による恩恵を受ける。それは中国が世界最大規模の中所得層を持つ消費市場で、持続的な成長を維持しているからだ」と指摘する。