前出のオストロフスキー氏は、三中全会は外資導入と海外進出の結合に言及したが、これは中国が今後海外投資をさらに拡大するということだとの見方を示す。
「中国と密接な二国間関係を維持している国がまず中国投資の受益者となるだろう。投資協力は中国とこれらの国の二国間関係に積極的な影響を及ぼす。世界第2の経済大国である中国が実施する対外投資拡大政策は中国経済の健全な成長に有利なだけでなく、同じく世界経済の成長にも活力をもたらす」。
中国政府は企業の海外進出を奨励すると同時に、外国資本向けに非常に多くの優遇政策を提供し、資本の世界的な流動を促している。外国資本の導入で企業間の競争は激化しているが、同時に商品の品質向上や価格低下で最終的には全世界の消費者がその恩恵に授かっている。
「これこそ互恵ウィンウィンの政策で、中国経済と世界経済の発展にとって大きなメリットがある」と前アラブ連盟駐中国大使で中国問題専門家のムハマド・サケット氏は語る。