中国外匯(外国為替)取引センターの最新データによると、20日の人民元対米ドルレート基準値は1米ドル=6.1305元と、前の取引日から12ベーシスポイント上昇し、2005年の中国の為替制度改革実施以来の最高記録を再度更新した。21日付中国証券報が伝えた。
先般米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の維持を示唆したことで、人民元高観測が強まり、中国への海外資金の流入が加速した。アナリストは、「中国経済が回復軌道に入ったことは主な人民元対米ドルレートの上昇要因である」と指摘する。また、中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)の改革に関する決定と中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁の最近の発言から、中国為替制度改革のペースアップが予想されていることも人民元対米ドルレートの上昇につながっているという。
「中国証券報」より 2013年11月21日