また、中日韓FTAの締結をめぐっては、三カ国三様の狙いがある。全体的に言えば、中国と韓国はすでに両国の自由貿易協定の締結に向けた交渉を進めている。対して、日本は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉も合わせて視野に入れている可能性がある。
中国社会科学院世界経済・政治研究所国際貿易研究室の宋泓主任は『経済参考報』に対し、「全体的なムードから見ると、日本の立場はFTA締結の進展にマイナスである。現在の日本はアメリカ寄りであり、TPPの締結を優先しているため、FTAへの関心は低い」と指摘する。
宋主任はまた、「FTA交渉では様々な駆け引きが繰り広げられ、長い道のりとなる。第8回目の交渉会合でようやく、具体的な品目に関するリストが提示されると見られる。実質的な利益に関する交渉に入るにはまだ機が熟していない」との見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月26日