インドネシア・バリ島で開催されていた世界貿易機関(WTO)の閣僚会議は7日昼(現地時間)、WTO発足後初となる世界的な貿易合意を盛り込んだ「バリ閣僚宣言」を採択し、閉幕した。
今回の合意は貿易の円滑化、農業、綿花、開発など4議題計10件の文書からなり、通関手続きの簡素化、食糧安全保障面で途上国により多くの選択権、後発途上国の貿易発展支援などの内容を含む。
合意は回復困難な世界経済に新たな活力を与え、途上国にも利益があると見られる。国際商業会議所(ICC)は合意によって世界の貿易額は9600億ドル増加し、2100万人の雇用が創出されると予測する。