クレディ・スイスがこのほど発行した「グローバル・ウェルス・レポート2013」によると、2012年6月から2013年5月末の1年間で、日本人富豪が130万人減少した。クレディ・スイスの統計基準によると、100万ドル以上の個人資産を持つ人が富豪とされる。つまり日本人の場合、1億円以上を持っていれば富豪となる。
同レポートによると、日本人富豪の人数は、2012年度の396万4000人から2013年度の265万5000人に減少した。日本人富豪の保有する資産総額も、前年比20.5%減(2兆8000億ドル減)となった。しかし日本は依然として米国に次ぐ、富豪数が世界2位の国となり、全体の約12%を占めた。また日本人は負債比率が低く、一人平均の負債額は3万5000ドルのみで、純資産に占める比率は14%と先進国の平均水準を下回った。
しかし日本人富豪の資産減少は、主に米ドルに対する円安の影響であり、実際の資産は減少していないと分析されている。日銀がこのほど発表した7-9月の資金循環統計は、この問題をより良く説明できるかもしれない。9月末現在、日本の家計の金融資産は前年同月比5.9%増の1598兆円に達し、2007年6月末以来の2番目の高水準となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月24日