うま年の春節(旧正月)まであと2日となり、中国の不動産市場が盛り上がっている。1月22日から28日までの1週間足らずの間に深セン市、上海市、杭州市の3カ所で「地王」(国有地使用権譲渡で格段に高い価格で落札された土地)が誕生した。深センと上海の「地王」の総額はそれぞれ134億元、101億元で、杭州の「地王」は1平方メートル当たり2万9400元の価格を記録した。29日付中国証券報が伝えた。
業界関係者は「『地王』は1線・2線の注目都市に集中しており、不動産の地域格差がより一層進んだことを意味する。不動産企業が潤沢な資金を持っていることや、土地需要が高まっていることが今回の『地王ブーム』の背景にある。土地供給の増加は市場の需給関係の緩和に有益であるものの、土地コストの上昇は不動産価格の上昇観測を強める可能性もある」との見方を示している。
「中国証券報」より 2014年1月29日