米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和(QE)縮小は中国国内の金融政策にダメージを与えているものの、中国人民銀行(中央銀行)が推進している為替レートの市場化改革にとってはこれまたとないチャンスであると言える。20日付中国証券報が伝えた。
人民銀は19日、「人民元為替レート形成メカニズムを徐々に整備し、為替レートの変動幅の拡大を規則正しく拡大する必要がある」と指摘した。2月に入って以来、人民銀が明確な立場を示すのはこれで2回目である。2月上旬、人民銀は『2013年第4四半期中国金融政策執行報告』において、「人民元為替レート形成メカニズムの改善により一層力を入れ、為替相場が市場の需供状況をより良く反映できるようにし、人民元為替レートの弾力性を高める」方針を示した。
様々な兆しが、2014年は「改革の年」になることを示している。為替レート市場化の推進、市場の需給状況が為替レートに反映されるメカニズムを形成することは人民銀の重要課題の一つになる見通しだ。
「中国証券報」より 2014年2月20日