中国人民銀行(中央銀行)の易綱副総裁は、6日の全国政治協商会議の経済界グループ討論会で、今後の人民元対米ドルレートの不確実性を指摘した。7日付中国証券報が伝えた。
北京銀行のエン氷竹理事長の米連邦準備制度理事会(FRB)の量的緩和(QE)縮小の人民元対米ドルレートへの影響に関する質問に答えた際、易副総裁は、「一般的には、QE縮小で米ドル高が進行する傾向となる。これは近頃の新興国通貨大幅下落の主な原因でもある。しかし、これはかならずしも人民元対米ドルレートにもあたることはない」と述べた。
易副総裁はそして、「中国には3兆8000億米ドルの外貨準備があり、規模は世界一である。現在は、中国の外貨準備の収益は投資先国の消費者物価指数(CPI)をはるかに上回っており、今後も投資が続けて行われていく」と述べた。
「中国証券報」より 2014年3月7日