民用航空の専門家である中国航空運輸協会のキ(「基」の「土」が「糸」になった字)琦専門家委員が話したところによると、かつて世界トップの航空会社だったパンアメリカン航空は、1988年にスコットランド地方のロッカビー上空を飛行中にテロリストによる爆破事件(270人死亡)に遭遇し、3年後に経営破綻した。長年にわたる赤字に好転の兆しがみえないマレーシア航空にとって、今回の事件が最後の砦を突き崩すものになるかどうか、今はまだ判断が難しい。
▽航空券キャンセルの動きはみえない 凱撤旅遊、捷達旅遊、中国青年旅行社、中国国際旅行社など複数の旅行社、および携程、去◆(「口偏」に「那」)児網などのチケット予約サイトに取材したところ、現在はマレーシアへのツアーを取り扱っていないところもあり、取り扱っているところは、ツアーキャンセルの動きはないとしている。前出のキ委員も、行方不明事件はマレーシア航空にとって偶然の事件であり、マレーシア現地の観光産業にそれほど大きなダメージを与えることはないと話す。 両サイト関連部門の責任者が航空券について述べたところによると、今回の事件が起きてからずっとモニタリングしているが、マレーシア航空の航空券が大規模にキャンセルされる現象はみられないという。ある業界関係者によると、今回の事件は偶然発生したものだ。これまでの経験によると、一般的に消費者は航空会社が遭遇した偶然の事件にはそれほど影響を受けず、航空券をキャンセルすることはない。ただ、どこかの空港で偶然に事件が発生すると、多くの消費者がその空港を利用する航空券をキャンセルする現象が起きるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月11日