中国の金融部門は近年多くのリスクを積み重ねており、2013年末の広義マネーサプライ(M2)の規模は110兆7000億元とGDPの約2倍に膨らんだ。M2を抑制するため、中国人民銀行(中央銀行)は商業銀行の貸出条件の厳格化を図ってきた。14日付中国証券報が伝えた。
しかしこの措置はM2の拡大を抑制しておらず、むしろ2013年の増加率は2012年を上回ったほどだ。さらにひどいことに、商業銀行の金融媒介としての役割を制限し、監督管理を受けないシャドーバンキングが拡大することで、中国経済により大きなリスクがもたらされている。中国には新たな方針、中国の銀行システム内部のリスクをより深く認識した方針が必要だ。
M2の拡大は高すぎるレバレッジを反映している可能性があるが、これは中国では特に正確なものさしではない。中国の商業銀行は高準備金の要求と量的抑制の手段を簡単に回避することができ、資金を賃借対照表から資産運用商品に移せば良い。こうして形成される人為的な信用拡張は、M2の成長と非常に近い関係となっている。