中小企業は中国経済の最も重要な成長のエンジンとなっている。正式な金融部門を通じて十分な融資を獲得できないため、非公式なルートへの転向を余儀なくされている。シャドーバンキングは中小企業の主な融資源だ。しかし中小企業は高リスクの借り手であり、中国経済の金融リスクが指数の上昇を引き起こしている。さらにひどいことに、通貨の供給を引き締めたことで、資本コストが上昇している。
2013年6月、銀行間短期金利が10%以上に上昇し、12月にもこれが再演された。このコストを最も多く負担するのは中小企業で、中小企業の経済成長全体に対する貢献も制限されている。
IT大手のアリババを例としよう。アリババは2013年、第三者決済サービス「支付宝」を利用した資金収集を開始した。同サービスは数カ月内に、少額の投資家から数千億元の資金を集めた。中国最大のIT企業のテンセントは現在、同じ戦略によりアリババと競争を展開している。両社はそれぞれ高い収益率により、多くの投資家を集めている。問題は、これらの投資の主な行き先が銀行間市場であることだ。つまり中小企業は最終的に、10%以上の金利に直面するかもしれない。これには中小企業が別途で負担する3%の担保が含まれない。この持続不可能な高金利は、大きなリスクを実体経済に移そうとしている。