習近平国家主席は2日、欧州4カ国訪問を終え、北京に戻った。今回、企業関係者約200人が習主席に同行した。王毅外交部長は、「欧州連合(EU)は中国最大の貿易相手国で、習主席は中欧協力を量から質へ飛躍させることに力を入れた」と述べた。訪問中、中国はオランダ、フランス、ドイツ、ベルギーと120以上の協力協定を締結。これらの協定に関連する分野は非常に幅広く、金融、交通、食品、エネルギー、新興業界、文化など多岐にわたる。これらの協議は、中国にどういった便宜とメリットをもたらすだろうか?そして我々の生活にどう影響するのだろうか?
●金融関連
ドイツへの投資で外貨両替における手数料負担が軽減
金融協力は、習主席の今回の訪欧における経済成果の重点の一つだ。中国人民銀行(中央銀行)とドイツ連邦銀行 (同)は3月28日、人民元建ての決済・清算で協力する覚書に調印した。人民元建ての決済・清算の大きなメリットは、決済時に第3国通貨に換算する必要がなく、外貨両替における手数料負担が軽減し、中国企業の投資コストが減ることだ。