◆新たなエンジンを求めるアジア
アジアと新興経済体は、2014年に改革の重要な時期を迎える。ボアオ・アジアフォーラムの周文重事務局長は、同フォーラムの記者会見で、「アジアの経済体は以前、経済一体化の中で力強い勢いを維持していたが、アジアの貿易額の増加率は近年になり低下し、一体化が減速している。世界のバリューチェーンの今後の発展は不安定になっており、アジア諸国は経済一体化を続け、構造改革により新たな成長のエンジンを模索しなければならない」と指摘した。
世界銀行が4月7日に発表した、東アジア ・太平洋地域の途上国の経済見通しによると、東アジア・太平洋地域の開発途上国の今年の経済成長は安定化する。世界銀行の東アジア・太平洋地域チーフエコノミストのカク福満氏(カク=赤+おおざと)は、「長期的に見て、東アジアの開発途上国は高成長を維持するため、構造改革の推進に取り組み、自身の成長の潜在力を引き上げ、市場の景況感を高める必要がある」と警鐘を鳴らした。