米ビジネスウィーク誌は8日、世界銀行が国内総生産(GDP)の世界ランキングを発表、購買力平価をベースにすると、2011年には中国のGDPが既に米国の87%に達していたことがわかったと伝えた。これは中国台頭の重要な一里塚となる。
データによると、中国の成長率は2011年以降明らかに米国を上回り、遅くても2014年末には中国が世界最大の経済国となる。これまで中国経済が10年以内に米国を追い抜くと予測されていたがこれより早まった。
ただこれは今の中国が非常に裕福であるということではない。今の成長ペースだと、中国の生活水準が十数年以内に米国の水準に近づくのは難しい。輸出総量は軍事力や地域の政治力を一人あたりの所得よりも代表するが、より重要な高度技術はなお米国の手中にある。
たとえそうだとしても中国経済が米国に追い抜くということは、歴史的な一里塚となる。これは世界の経済構造が予想よりも変幻していることをあらわしている。地位が弱まりつつある欧米諸国もその事実を認めざるを得ない。国際通貨基金(IMF)と世界銀行の人事制度改革後、その所有者である米国と欧州は中国をリーダーとして組み入れざるを得なかった。新たな世界の輸出構造はもはや権力の独占を許さない状況となった。
歴史的な角度から見ると、これはえ中国台頭の重要なターニングポイントでもある。1890年まで中国のGDPは世界1位だった。今回の新たな順位について深く考えるに値する。西側諸国の1世紀にわたる経済の優越感が危ぶまれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月13日