中国人民銀行(中央銀行)上海本部が先般2つの上海自由貿易区支援政策の実施細則を発表したなど、上海自由貿易区の金融改革が加速している。これと同時に、上海における商品取引センター建設の足取りも加速する様相を呈している。
上海先物取引所では、国際エネルギー取引センターの設立が検討されている。また、上海金取引所は国際ボードの年内運営開始を目指して取り組んでおり、上海証券取引所は国際資産取引プラットフォームの構築に力を入れている。そのほか、中国先物取引所、外国為替取引センター、上海株式受託管理取引センターとその他の上海の金融関連取引部門も、如何にして自由貿易区の優位性を利用して、世界向けの国際金融取引プラットフォームを建設し、または世界に向けた国際金融取引業務を開拓するかについて検討を進めている。
関連計画の実施に伴い、上海の国際商品取引センターとしての地位が今後一層強固なものになると見られる。
「中国証券報」より 2014年5月26日