家から出ることなくインターネットで買い物をする中国人が急増している。商務部電子・情報化司の蔡裕東・副司長によると、中国のオンライン小売市場はすでに、世界最大の規模への発展を遂げている。オンライン販売のユーザー規模は2013年、3.02億人に達した。オンライン小売の年間取引額は1.85兆元を超え、社会消費材小売総額の7.8%を占めた。蔡副司長によると、電子商取引は、戦略的新興産業の一つとされ、経済成長方式の転換や産業の変革・グレードアップの推進、流通近代化の促進などに重要な役割を果たしており、国家による内需振興や消費拡大、就業促進の主要な手段の一つとなっている。
8割の家庭が利用
インターネットを媒介として商品取引を行うオンライン小売業は、中国で急速な発展を遂げている。関連統計によると、2003年から2011年まで中国のオンライン小売市場の平均成長率は120%に達し、世界トップの成長を記録した。
中国中央電視台が発表した「中国経済生活大調査2013-2014」によると、2013年にオンライン購入をしたことがある家庭は81.52%に達した。18歳から25歳の若者は、オンライン購入を特に好む傾向にある。地区別に見ると、オンライン購入熱が高い省には、海南省や西蔵(チベット)自治区、江蘇省が挙げられる。商品別人気のトップ3は、衣類、書籍、家電デジタル製品だった。