中国国内の小売産業の伸びが鈍化しても、海外小売ブランドの「一攫千金」の情熱は冷めていない。このほど「北京商報」が伝えたところによると、日本トップクラスの百貨店・小売産業企業J.フロント リテイリング傘下のファッションビル「パルコ」が、江蘇省揚州市に進出する可能性があるという。
パルコ関連部門の責任者がこのほど同市の西区およびリビングモールの京華城エリアを視察しており、京華城との提携が予想される。実際、新興の都市エリアである西区と京華城の中城ブロックにまたがり、総面積200万平方メートルの新興商業エリアを建設する計画があるという。
J.フロントの持ち株会社であるパルコは、現代的でファッショナブルな生活スタイルを提唱し、ファッション、音楽、映画、出版、娯楽、芸術などの要素を結びつけ、ライバルとの差異化に経営の重点を置く。また日本各地にあるパルコ店舗は、流行・ファッションを発信する各地の代表的なランドマーク的商業施設となっている。
実際のところ、国内市場には魅力的な国際的有名百貨店ブランドが数多く進出しており、日系企業も多数進出するが、変革期にある国内小売市場の中でどの企業も課題に直面している。今年4月には日系の華堂(イトーヨーカドー)が北京市望京エリアで8年にわたり顧客獲得に努力してきた華同商場を閉店すると発表。これより以前にも、日系の西武百貨店など一連の外資系百貨店企業が国内市場からの撤退を余儀なくされている。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月9日