中国が計画中の高速鉄道は、世界中をカバーしている。王氏は、「中国は20−30カ国と高速鉄道の協力を協議している。これらの国を跨ぐ高速鉄道の建設に対しては、中国が資金と技術を提供する。その過程において、中国は関連国と交渉し、高速鉄道の建設と引き換えに現地の資源、例えば中央アジアの天然ガスを得る」と語った。
王氏は、「高速鉄道が海外進出すれば、関連産業の工場も海外展開を図ることができる。1本の高速鉄道で、産業チェーン全体の輸出を促す」と述べた。
・共同声明、「高速鉄道」に2回言及
今回発表された中英共同声明では、「高速鉄道」が2回言及された。英国は現代の鉄道輸送の始祖であるが、近年の高速鉄道の建設では、世界一の座を占めていない。中英の高速鉄道の協力は、中国製高速鉄道の海外進出戦略と図らずも一致した。李総理は海外で、「優秀セールスマン」と称されている。李総理は就任後5回に渡る外遊で、高速鉄道を4回取り上げた。
中英が協力する高速鉄道プロジェクトは、ロンドンとイングランド北部を結ぶ、総工費約500億ポンドの「ハイスピード2(HS2)」の可能性がある。