中国銀行グローバル顧客調査の結果によると、人民元の国際決済の割合が今後5年で20%から30%に達すると考える顧客は50%を超えている。また国際貿易において人民元を使用するか人民元決済の割合を高めようと考えている海外顧客は61%に達し、2012年の調査から7ポイントの拡大となった。顧客の選択は市場の声を代表しており、人民元の目覚ましい発展という将来を告げるものである。
現在、人民元の国際化はまだ初期段階にある。2014年4月、人民元は世界7番目の支払い通貨となっているが、世界の支払いや精算に使用されている割合は1.4%にすぎず、ドルとは大きな隔たりがある。人民元は世界の9番目の取引通貨となっているが、世界の一日平均の外貨取引量に占める人民元外貨取引の割合は2.2%にすぎない。人民元は一部の国の外貨準備多元化の新たな選択となりつつあるが、世界の外貨準備に占める割合は依然として小さい。人民元の国際化は巨大な潜在力を秘めていると言える。(作者:田国立・中国銀行董事長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年6月30日