珠江デルタのロボット産業は近年、急速な成長期に入っている。いかにロボットを製造業に利用し、スマート化を実現すべきだろうか?珠江デルタの経験は、中国という「製造大国」にとって模範的な意義を持っている。
広東省経済・情報化工作委員会は5月末に順徳区で「ロボット産業推進大会」を開いた。5200ムーの「広東省スマート製造産業基地」の建設が、順徳区で急ピッチで進められている。順徳区経済・科学技術促進局副局長の黄小検氏は記者に対して、現地の製造業が直面している課題、ロボット産業の発展の理由について語ってくれた。
課題は3つある。まずは人件費の問題だ。黄氏は、「2005年より労働者の人件費がうなぎのぼりになっており、企業が重圧に耐えられなくなっている。順徳区の労働者は今年8万人不足しており、企業は労働者不足、人材留保、管理の問題に直面している」と説明した。