中国の民間調査機関・胡潤研究院は26日、「2014年胡潤ブランドランキング」を発表した。IT最大手のテンセントは2080億元(約3兆3900億円)のブランド価値により、中国工商銀行と通信事業者の中国移動(チャイナ・モバイル)を抜き、初めて最も価値ある中国ブランドになった。京華時報が伝えた。
胡潤研究院は9年連続で同ランキングを発表している。過去の同ランキングのブランド価値を見ると、中国移動と中国工商銀行は圧倒的な優位により、交替で首位を占めていた。今回発表されたランキングによると、テンセントの2014年のブランド価値は前年比136%増の2080億元に達し、初めて最も価値ある中国ブランドの玉座についた。昨年首位だった中国移動のブランド価値は19%減の2030億元(約3兆3100億円)で、順位を3位に落とした。
テンセントの他に、検索最大手の百度、電子商取引最大手のアリババが好調だった。百度は1900億元(約3兆1000億円)のブランド価値で4位につけた。アリババが運営する中国最大の通販サイトであるタオバオは、今年唯一新たにトップ10入りしたブランドとなり、5位に浮上した。またアリババのB2Cの天猫、決済サービスの支付宝もランクインした。