中国の金融緩和策、効果なき空回りに注意すべき

中国の金融緩和策、効果なき空回りに注意すべき。

タグ: 中国金融緩和策

発信時間: 2014-06-29 10:28:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

金融緩和策により小企業・零細企業・三農(農業・農村・農民)関連企業に数千億元の資金を投入することになったが、これら企業は依然として資金調達コストの高さ、資金繰りの逼迫感を感じている。過剰生産能力、製品価格の低下は、これら企業の投資拡大の意欲を損ねている。投資面の需要が不足すると同時に、資金調達コストが続騰している。この需給関係のアンバランスの状況下、金融緩和策は金利差を狙った「サヤ取り」を助長し、貸付資金が金融機関と企業の間で空回りすることになる可能性がある。これは監督管理層が望まぬ結果だ。27日付中国証券報が伝えた。

2014年第1四半期末時点で、金融機関で貸出金利の上乗せが実施された貸付金は全体の70%以上に達し、民間における資金調達コストはさらに高騰した。6月以降、小企業・零細企業の経営活動が盛んな温州市と広州市では、民間での資金調達にかかる金利が20%前後で推移しており、金融機関の5年物貸出基準金利の6.55%を大きく上回っている。

金利上昇は、金融機関の小企業・零細企業に対するリスクプレミアムであろう。製品価格の低下、資金調達コストの高騰により、小企業・零細企業の収益性が低下しており、その債務リスクが拡大している。第1四半期末の中国商業銀行の不良債権率は1.04%に達し、この3年間で最高水準となった。そのうち新たに増加した不良債権は、主に製造業、卸売・小売商、中小企業向けの貸付となっている。高金利はハイリスクを伴う。間接融資を中心とする中国金融市場では、小企業・零細企業が金融機関のリスクプレミアムを受けざるを得なくなっている。

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