中国経済には、投資の需要が金利に対して敏感ではないという重要な問題がある。例えば地方政府融資プラットフォーム、国有企業、一部の不動産企業、投資過程で資金繰り問題のある一部企業などだ。地方政府の投資は拘束が少なく、中国が間接金融を中心としていることもあり、上述した投資の需要が目に見えない保証を受けるようになっている。したがって、この面の投融資需要が無制限に拡張され、全体的な金利の上昇を促している。
資金需給のバランスが乱れた状況の中、金利差を狙った「サヤ取り」が助長される可能性もある。金融緩和策は、金融市場の投機的行為を増やすだろう。金融機関からの貸付金は企業間を行き来し、資金は実体経済に流れておらず、金融機関と企業の間で空回りしている。貸付資源を獲得した企業は「闇屋」の役割を演じ、頻繁にサヤ取りに参与し、低コストで資金を獲得した後、資産管理・信託商品を通じて資金の需要を持つ企業に貸付を行い、資金調達チェーンを人為的に拡張している。
「中国証券報」より 2014年6月29日