生産者物価指数(PPI)が20数カ月連続でマイナス成長となっており、企業に在庫消化の圧力が存在し続けていることが分かる。中小企業は投資の積極性を失っており、実体経済における生産・投資拡大の意欲は強くない。経済学の原理によると、金利が一定の所まで上昇し、投資収益率を上回った場合、企業の投資の需要が減少し、資金調達の需要も減少する。需要が疲弊する中、金利曲線も頭打ちになるはずだ。しかし実情は正反対で、投資収益率の低下は金利の高騰を抑えていない。
それでは、なぜこのような現象が生じるのだろうか?これについては、資本の形成効率の低下が原因の一つになっている。中国企業は近年、資金調達コストの高騰に苦しめられている。企業はデットファイナンスに対する依存を強めており、レバレッジ率が高くなっている。中央銀行の計算によると、2012年の中国企業部門のレバレッジ率は110.8%に達し、ドイツの48.5%と米国の78.3%を大きく上回った。2013年の中国企業部門のレバレッジ率は、113.4%まで上昇した。企業の資本形成効率が低下し、単位当たりの生産額を維持するためさらなる投資が必要になっており、借金で借金を返済するという状況に陥っている。