中国と韓国は3日、「中華人民共和国・大韓民国共同声明」をソウルで発表した。両国は、東北アジア地域の重要な隣国とパートナーとして、「共同発展を実現するパートナー」「地域の平和に尽力するパートナー」「アジアをともに振興するパートナー」「世界の繁栄を促進するパートナー」となるため、「中韓未来ビジョン共同声明」とこの「共同声明」を土台として、両国関係の発展を推進することを確認した。
【戦略協力】東アジアの経済一体化を共同推進
両国は、連携と革新を通じて、未来に向けた戦略的な経済・貿易・産業協力を拡大し、両国民の生活水準を不断に高め、東アジア地域の経済一体化と世界経済の回復をともに推進し、地域と世界の経済の成長を率いる役割を果たす。
【経済協力】自由貿易協定交渉の年内妥結に努力
互恵協力の分野では、両国は、高水準で全面的な自由貿易協定の達成に向けた進展を高く評価し、年内の交渉妥結に向けてさらに努力することを約束した。さらに、韓国ウォンに対する人民元の直接取引制度も整備し、ソウルに人民元決済の仕組みを構築することでも同意した。人民元適格域外機関投資家(RQFII)の限度額として800億元を韓国に割り当てる。粒子状物質などの大気汚染の削減や事故・自然災害の緊急救助、原子力発電所の安全などの面で協力を強化し、国民の衛生と安全を守ることも確認された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年7月4日