上半期、物価水準が安定的に推移していたこともあり、市場では第2四半期以降の中国経済に楽観的な見方が広がっている。2014年の7.5%の年間GDP成長率目標の達成もほぼ確実であると見られる。しかし、マクロ経済が上向きの動きを示している一方で、ミクロ面の企業経営は依然として困難な状況にあり、需要の拡張は企業の苦境脱却につながっていない。10日付中国証券報が伝えた。
これについて、アナリストは、「マクロ経済の改善とミクロ面の企業景気の冷え込みとの矛盾は、経済構造転換と改革の過程における必然的な現象である。こういった矛盾を解消するには、総需要の拡大や特定分野に照準した政策緩和に着眼するだけでなく、構造転換と改革をさらに強化すべきである。そうでなければ政策の実施余地は徐々に狭まることになる」と指摘する。
「中国証券報」より 2014年7月10日