不動産市況の下落は、金融危機につながらない――との見通しを、李連仲・元中央政策研究室経済局長が示した。14日付中国証券報が伝えた。
12日に開催された第6回中国(国際)資産管理大会で述べた。同氏は、一部の国際エコノミストたちの間で、中国の不動産市況の悪化が、金融(銀行)危機を引き起こし、中国経済を崩壊させる――との見方が広がっていることに対して、「彼らの見方は中国の現状と一致していない。不動産価格の変動は、自然な経済の動きだ」とした上で、「銀行による不動産向け融資は、融資全体の20%。そのうち個人の比率は67.9%。個人向け融資の不良債権比率は1%に満たない」と強調した。
「中国証券報」より 2014年7月14日