英国の石油大手ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)はこのほど北京で、「世界エネルギー統計年鑑2014」を発表した。それによると、中国は2013年も世界最大のエネルギー消費国で、世界の消費量の22.4%を占めたという。だが増加率をみると13年は4.7%で、それ以前の10年間の平均水準8.6%を下回った。「解放日報」が伝えた。
中国はなお世界一のエネルギー消費国で、世界の消費量の22.4%を占めると同時に、消費増加量の49%を占めた。だが13年には消費の歩みが遅くなり、エネルギー構造も継続的に改善された。
同年鑑によると、13年の中国エネルギー構造では石炭の主導的な地位が低下し、全体に占める割合は67.5%と過去最低を記録した。石油は2番目に消費されるエネルギーで、約17.8%を占め、こちらは1991年以来の最低となった。過去10年間に、天然ガスが一次エネルギーに占める割合が倍増して5.1%となり、非化石燃料は割合が9.6%、増加率が50%以上になった。
13年は化石燃料の中で天然ガスの消費の伸びが最も速く、増加率は10.8%に達した。次が石炭(4.0%)、その次が石油(3.8%)だが、この3種類のエネルギーの増加率はそれぞれの過去10年間の平均水準にはるかに及ばなかった。非化石燃料のうち、増加率が最も大きかったのは再生可能エネルギーで、28.3%に達した。次が原子力エネルギー(13.9%)、その次が水力エネルギー(4.8%)。これに対応して、エネルギー消費による二酸化炭素(CO2)排出量の増加率は4.2%にとどまり、過去約5年間で最も増加率の低い年になった。