中国統計局は9日、31の省(区、市)の7月の消費者物価指数(CPI)を発表。北京や河北省など16の地域の物価上昇幅が6月に比べ縮小した。12の地域の上昇幅は全国水準を超え、うち、最高は2カ月連続で貴州省となり3.2%だった。最低は天津の1.3%だった。中国新聞網が報じた。
上昇幅最高は貴州省、最低は天津
中国全土の同月のCPIは前年比2.3%上昇と、6月の水準を保った。
上海や安徽省など12の地域の上昇幅は6月より拡大。湖南省や広西チワン族自治区、甘粛省などは6月と同じ水準だった。
31の省のうち、貴州省の前年と比べたCPI上昇幅が最高で3.2%。最低だったのは天津の1.3%で、6月と比べると0.6ポイント下落した。
12の地域が全国水準上回る
貴州省や西蔵(チベット)自治区、上海、海南省、広東省、雲南省、江蘇省、浙江省、江西省、広西チワン族自治区、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、山東省など12の地域は、7月のCPI上昇幅が、全国の2.3%を上回った。
7月のCPIの上昇幅が3-4%の間だったのは貴州省、西蔵自治区、上海の3地域。2-3%の間だったのは19地域と6月より5地域減少した。一方、1-2%だった地域は、6月の6地域から9地域に増加した。
交通銀行金融研究センターのアナリスト・唐建偉氏は、「ここ2カ月、前年と比べたCPIの上昇幅がほぼ横ばいで、昨年年末は上昇したのを背景に、8月から月を追うごとに下落するだろう。そして、前年と比べたCPI上昇幅もトレンドが変化するだろう。全体的に小幅に下がる可能性が大きい」と予測している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年8月16日