中国の上場企業によるM&A(企業の合併・買収)の件数が2014年に入って650件を超えている。関係する上場会社の数は480社近くに上り、メディア・エンターテイメントやソフト、バイオ産業が人気の的になっている。5日付中国証券報が伝えた。
実体経済における資金調達コストが上昇する中、上場企業が資本市場から直接融資ができるという優位性を積極的に活用していることは、M&Aの効率を高め、金融資本と産業資本のウインウインの関係を実現するのにプラスとなる。
成長力の大きな新興産業の企業にとっても、従来型産業の上場企業との併合によって資本市場に入ることは、スピーディーな資金調達方法である。
しかし、上場企業のM&Aは、過度な宣伝により注目度が高まり、その資産増加効果の高さでさらに多くの企業のM&A意欲を引き出している。M&Aがブームになることで人気のある資産(買収対象)の価格はバブル状態となっている。