関連企業の業績発表状況によると、2013年にM&A関連の業績承諾を出した被買収企業は113社あったが、全体の3分の1が目標に達しなかった。つまり、買収された3社に1社が業績予想を達成できないでいる。買収された会社の企業価値は予想に届かなければ、損害を蒙るのは上場企業である。
一方で、多くの上場会社による新興企業の買収は、自社の時価総額管理と短期的利益を目的としている。高PERの会社の買収を通して自社の株式価値を引き上げたいのである。これらの上場会社が支払ったM&Aのコストは最終的に投資家が負担することになる。
これまでの資本(株式)市場の発展過程では、ブームによるバブルの形成と崩壊が何度も繰り返されてきた。しかしそのバブルの中で真のガリバー企業が誕生することはなかった。2000年のインターネットバブルでもてはやされた企業は、現在ではほとんどその姿を見ることができない。2006年以降の不動産バブルも同様である。多くの不動産企業は現在では経済のモデル転換の試練に直面している。資源関連の上場企業の多くは、ST銘柄(上場廃止リスクのある特別処理銘柄)に指定されている。