中国株式市場は11日、前場で堅調な伸びを示し、上海総合指数は一時年内最高を付けたが、後場に入って下落に転じた。注意に値するのは、同日の上海・深セン株式市場の取引高の合計額が4314億500万元に達し、1日の取引高として約4年ぶりの高水準となったことである。
株式市場の流れについて、市場筋は、「短期的には、景気回復が予想を下回っていることもあり、利益確定の売りなどで景気循環株の下落圧力が増している。そのため、相場は当面ボックス圏を脱却することができず、調整はしばらく続く可能性が大きい」と指摘する。
一方で、「市場参加者の株式投資意欲がなお高く、個別銘柄の取引が依然活発であり、利益を得るチャンスは十分ある」と市場筋が見ている。
「中国証券報」より 2014年9月12日