一部の日本企業は最近、対インド投資を承諾した。これには電子部品を製造する株式会社ニデックも含まれ、今後7~8年で10億ドル(1ドルは約107円)を投資するとしている。
だが現時点では、対インド投資を行う日本企業は1千社ほどで、この数字は日本の対中国投資企業に比べると約5%に過ぎない。一連の日本企業はインド投資に際して懸念を抱き、あれこれと考えて動けなくなっている。
その原因は何か。大和総研アジアリサーチ部門の児玉卓シニアエコノミストは、「インドのインフラ設備は非常に脆弱で、このことが製造と輸送のコストを増大させている。この問題が解決できなければ、インドへの投資が爆発的に増加することはない」と話す。
鉄道、道路、その他のインフラが整っていないだけではない。びっくりするような税金とくるくる変わる経済政策も日本企業を後ずさりさせている。