「ニューノーマル下で国外の経済が低迷しているのに対し、中国経済はニューノーマル下でも通常の成長を保っている。海外からの力は不足しているが、中国には、内需と海外投資によって7.5%前後の経済成長を維持する能力がある」。林氏によると、先進国の経済が危機後に軟調となっているのと異なり、中国は、技術と産業グレードアップなどの面で後発優位性を持っており、先進国が危機の持続的な影響を受けている現在、中国は海外投資の大きなチャンスがある。
林氏によると、中国の企業家は二つの大きなチャンスを迎えている。一つは海外M&A、もう一つは海外への労働集約型産業の移転だ。海外M&Aは、中国に研究開発のチャンスをもたらし、技術革新や産業グレードアップを可能とする。同時に、中国の大量の労働集約型産業が競争優位を失いつつある中、これらの産業を給与水準の低い海外に移転することで、発展の条件を整えることもできる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月2日