また「中国経済は消費・輸出・投資がそろって堅調。ハードランディングの可能性はない」と語るのは、IMFアジア太平洋局のMarkus Rodlauer副局長。「成長速度が落ちれば、政府が対応策を打つとみられる」という。
国際問題の分析を専門とする別の著名なエコノミストも「中国経済のスローダウンは、自らの調整によるものであり、経済発展方式の転換の結果である。中国が消費とサービス産業をけん引役とする経済に転換することは、中国にプラスになるだけでなく、経済回復の原動力を必要としている世界のほかの地域にとっても、きわめて大きなチャンスである」との見方を示した。
アジア開発銀行が発表した「2014年アジア発展展望(修正版)」によれば、中国の経済成長率は2014年が7.5%、15年が7.4%。同行の露シニアエコノミストは「中国とアセアンの貿易関係は緊密だ。中国は引き続きアセアン経済をリードしていく」と語った。