ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事は9日、IMFと世界銀行の2014年秋期総会で、中国の安定かつ持続的発展は衆目が認めるものだと述べた。氏は「中国は米国を超え、GDPが世界一になった」ということに対する見解を求められた際に、経済総量を評価する基準は国によって違うと応じた。
IMFが公表した最新データによると、購買力平価の方式で計算すれば、2014年の中国のGDPは17兆6000億ドルに達すると見込まれる、この数字は米国の17兆4000億ドルを超え、GDP世界最大国となるという。
ラガルドIMF専務理事は、自身は中国経済の将来に確信を持っている、今中国の成長ペースは緩やかになっているが、これは健全な成長ペースだと意見を述べ、さらに、中国はIMFの改革のプロセスで一層重要な役割を演じられると表明した。
ジム・ヨン・キム世界銀行総裁は同日、中国は現在成長方式の改革に力を入れている、これまで中国経済の高成長は多くが投資に頼ってきたが、構造転換の過程で消費とサービス業の成長がより重要な位置におかれると紹介しながら、中国は構造転換と経済成長の両方をバランスよく図る必要がある、と世界銀行としての見解を示した。