中国社会科学院の研究チーム「中国経済情勢分析・予測」は10日、北京で秋季報告書を発表した。同報告書は、2014年の中国の経済成長率を約7.3%と予想し、今年春季の予想より0.1ポイント引き下げた。経済成長は、合理的な範囲内で推移し続ける。同報告書はまた、中国経済の2015年の成長率が、7%に低下すると予想した。
同報告書は、「国内の資源・環境の制約が強まり、国際経済の回復が不安定になるという二重の圧力を受け、中国経済は成長率が潜在的な水準になり、物価上昇率が適度になり、新規雇用者数が安定化し、経済構造が改善される『新常態』に入る」と分析した。
同報告書はまた、「中国経済は、成長率のギアチェンジの時期、構造調整の痛みが伴う時期、これまでの刺激策を消化する時期という3つの段階が重なる時期にある。構造的な減速には一定の必然性・複雑性・合理性があり、改革ボーナスの放出も一つの過程を踏まえる必要がある。2014年の中国の経済成長率は、前年比0.4ポイント低下の約7.3%に低下し、合理的な範囲内で推移し続ける見通しだ」と予想した。